消費者が米づくりに関わる棚田サポーターや棚田オーナーが注目されている。米価の高騰が続く中で関心が高まり、「主食をきちんと確保したい」という人たちの受け皿になっているようだ。
よく晴れた5月の連休、山あいの棚田に家族連れが次々やってきた。福岡県糸島市のNPO法人「田縁(でんえん)プロジェクト」の米づくりサポーターだ。この日の農作業は苗床への種まき。今年入った新人の仕事と決まっている。
「今日まいた種が実って、みなさんの手に渡ります。気合を入れてやってください」
理事長の川口進さん(66)が説明を締めくくると、みなうれしそうに立ち上がった。無農薬でつくる米は会員価格で買える。
新人サポーターたちが参加した理由
子連れで参加した糸島市の女…